大学院で行動認識に関する研究をしているのですが、この技術の応用の1つとして「メタボ検診」が考えられます。

日常生活における生体・環境情報を長期間にわたって常時モニタリングでき,
個人が自らの生活習慣を振り返ることのできる生体環境情報処理基盤の開発。
メタボリック症候群の予防・治療に資するヘルスケアサービスの開発。
現在の実証フィールドとしてのメタボ検診では,初回面接をし,その結果に対し支援
メール,その後チェックシートに記入するというサイクルを回していると説明した.
現状の問題点は,
1)チェックシートが自己申告のためその内容に対して客観的な判断が必要になってくるのと,
2)半年での改善を求められるため質の高い支援が必要になってくることが

あると述べ,そこで講演者はデータを取得する技術に注目。
・参考:第1回人間行動センシングシンポジウム(HASC01)参加報告 - kewiii

応用を考えるなら、メタボ患者への積極的支援に使うことを考えるのかな。


■積極的支援

積極的支援は定期的・継続的な支援により、対象者が自らの生活習慣を振り返って行動目標を設定し、目標達成に向けた実践(行動)に取り組めるようにするものです。
支援プログラム終了後にもその生活が継続できることを目指します。対象者は、健診結果・質問票から生活習慣の改善が必要で、そのために専門職による継続的できめ細やかな支援が必要だと判断された人です。

■支援期間・頻度
3 ヶ月以上継続的に支援します。

■支援内容
健診結果や詳細な質問票を用いて、対象者が自身の生活習慣を理解できるよう促し ます。その上で、行動変容の必要性を実感できるような働きかけを行い、実践可能な具体的な行動目標を対象者が選択できるように支援します。また、達成可能な行動目標は何か(対象者にできること)優先順位をつけながら一緒に考え、対象者自身が選択できるように支援します。 支援者は対象者の行動目標を達成するために必要な支援計画をたて、行動が継続できるように定期的・継続的に介入をします。積極的支援期間を終了するときには、対象者が改善した行動を継続できるように意識づけを行います。

■支援A(積極的関与タイプ)
個別支援、グループ支援、電話、e‐mail を活用して次のような支援を行います。
・ 取り組んでいる実践と結果についての評価と再アセスメント
・ 行動目標・計画の設定を行う。(中間評価)
・ 生行動計画の実施状況の確認に基づき、必要な支援を行う。

・ 栄養・運動等の生活習慣の改善に必要な実践的な指導をする。
■支援B(励ましタイプ)
個別支援、グループ支援、電話、e‐mail を活用して、行動計画の実施状況の確認と確立された行動を維持するために賞賛や励ましを行います。
6か月後の評価

指導を始めてから6か月後、個別の対象者に対する保健指導の効果に関して、
・設定した個人の行動目標が達成されているか
・身体状況や生活習慣に変化が見られたか
などについて評価されます。また、必要に応じてより早期に評価時期を設定し、対象者が自ら評価するとともに保健指導実施者による評価が行われます。
・引用元:特定保健指導とは【特定健診&メタボの大辞典】

考えるべき点は太字で。

先日の中間発表で頂いたコメントも踏まえて、考えるべきこと。
・メタボ検診への応用だけを考えるなら、リアルタイムなシステムでなくてもいい
・設定した個人の行動目標ってどんな行動か指標はあるのか?